2017/03/15

うつくしいもの

うつくしいものが好きなのに
わたしは醜い
うつくしいものを愛したいのに
見極める力がない

ただ
うつくしいものに憧れる
うつくしいものに魅かれる

うつくしさとは
冷酷で
怖気て近づいてもいけず
真にうつくしいかどうか
たしかめもできないまま
ただ
とおまきに眺めては
こんなに醜いわたしも
うつくしくありたいと願う
ひたに祈る

心のうちのうつくしさは
強靭に守られる
かたちあるもののうつくしさは
脆く危うく
卑しいものたちにも見つけだされては
穢されてしまう

うつくしいものが好きだなどという
この卑屈さによって
不埒に
穢されてゆく
はかなく
うしなわれてゆく

手も触れず
近づくこともせず
このまま
そっとしておこう

もう見つめることもしないで
うつくしい残像を焼き付けるのだ
忍耐と観念で
反芻するのだ
それがたったひとつの
卑しさから逃れる手段なのだ
それがたったひとつの
わたしの良心なのだ

誰のものでもない愛が
そこからうまれてくるよう
ここに
ある日突然
うつくしいものがうまれてくるよう
ここに
うつくしいおもいが
育ってくるように

そっと
そっと
守っていこう

ひたに生きよう
祈って生きよう


うつくしいものを求めて


自分にとって、何が本当にうつくしいものか。
信心、わけへだてのない愛情、忍耐、堪忍、献身。
この身を捧げてかなえたいものこそ、うつくしいもの。

真実とは何か、まだ何もわかっていないけれど
苦しみを過ぎて見えてくるものが
かならずあって、わたしはそれを
与えられたいのではなく
ほんの少しだけでもよいから、自分から近づいていきたいのだろう。
醜さ、脆弱さを、棚に上げて。

身近に、うつくしいと思う母の存在がある。
忍耐づよく、父のため家族のために、努力を惜しまなかった。
姿もうつくしく、どこまでも自分を捧げ尽くした。

そうして押し殺した真の母は、やっと自由になって
今は、自分という夢を、見ているらしい。
うつくしさは、苦しみに耐えてみがかれるのだとしたら
かなしみや、苦しみですら、うつくしく変わるのだろうか。

生きるということが、誰かといても、家族のなかにあっても
孤独で、むなしく儚いものだから
うつくしいものを求めて生きている。
自分の醜さと対峙するとき、はっきりと、うつくしいものが見えてきて
近づきようもないけれど、近づいていきたいと
ひたすら願って、生きている。






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ありがとうございます
ちからづけていただけましたら しあわせです
平和な一日でありますように  

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