2017/03/16

 春のゆめ

春は好き
春は好き

春は桜が咲くから

春が好き
春が好き

あなたがうまれた季節だから


 春のあした

冬のあいだ
かじかんでいた手が
寒さ舞い戻った東京で

厚い手袋をはめられ
窮屈なポケットに突っ込まれ
街なかの気配も知らず
そのまま

バスのつり革を握らされ
地下鉄のステンレスのポールに
しがみつき

ようやく辿りつく
病院の玄関のところで
息苦しい手袋をはずされて

のびのびと
春と握手する


 春の日

雨があがって
日にあたれば

ちりちりとあかくなる
弱っちい肌が
小声でささやく

春が来たんだね

カーテンを開け
窓に背を向けて
正座をして
洗濯ものをたたむ

黒いフリースのうしろから
まあるいお日さまが
ゆっくり
ふんわりとおんぶしてきたよ


 春の夕

桜の
つぼみ一粒に
ひとつずつ
希望が芽生えれば

この道をゆく人はみな
よろこびにみちてゆく

青みくる草
一本一本に
それぞれ夢が伸びるなら
大地が力をあたえてくれる

吹く風が
頬をなで
あなたをあたたかくつつむとき
きっと
涙はかわいていく

夕暮れ
鳩が鳴くころには
のどかに
しずまっていく
わたしの心





春に生まれた人


ともだちは、春に生まれた人ばかりだった。
尊敬する大好きな姉も、春に生まれた人。

冬に生まれた自分が、寒さを全身でうけながら
向かっていったであろう春。
あたたかくなっていく喜びを、赤子ながらに感じとっていたに違いない。

春に生まれた人は、体も心も健康。
植物も、生きるものすべてが、ゆたかに成長する季節を経て
しっかりと育っていく春に生まれた人を
冬生まれのわたしは、あまり上等とはいえない体と心で
ずっとずっと追いかけて来たのだ。

春は、心あかるく
春は、せつなく
春は、今、すこし哀しくやって来る。

春、あなたに希望がみちる季節でありますように。






猫の村にお越しくださり
ありがとうございます
ちからづけていただけましたら しあわせです
平和な一日でありますように  

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