2017/03/05

うたう

このおもいは
一体どこへいくのだろう
どうしようもなく
あふれだすおもい
あなたへ
胸の鼓動とともに際限なく
おもいはあふれ

あなたへと
ただあなたへと向かう
堪らず
深く息をつく

うれしいのは
たったひとつの
あなたの言葉
あなたの笑顔

たったひとつでも
わたしを生かす
たったひとつでも
まことの力を持つ

このおもいは一体
どこからくるのだろう
生きる道さえ決めてしまった
それなのに
くるしいくるしいおもいだ

うつくしいのは
あなたの選んだ道
あなたの生きた足跡
あなたがつくった世界

そのすべてが
わたしの道標となって
わたしを導く
すべてはうつくしく
そして哀しい

そのひとつの言葉を
その笑顔を
わたしの記憶を
わたしが生きていくこの先も
すべて
ひとつにして捧げたい
あなたに捧げたい
いつかあなたと
ふたたび巡り合う
その時に

このおもいは一体
どこへたどりつくのだろう

あなたの生きる道が
ひとつきりであったように
あなたもただひとりきり
それだけが
くっきりと浮び上がる

闇のなかの
あの一番星のように
このおもいも
ただひとつのうつくしいものになるのなら
届くだろうか?
いつか

永遠なんてものがなにか
まだなにも知ってはないけれど
暗闇に響く声がする

子守唄のような
泣き声のような
聞き慣れた懐かしく
やさしい声だ
哀しい歌だ

あなたのうたう歌
いにしえからうたいつがれた歌

あふれるおもいと歌をうたおう
永遠の歌をうたう
ただひとつの
永遠の歌をうたう

あなたがうたった
永遠の歌を
わたしもうたおう



歌を歌い始めた母


脳出血を起こして半身麻痺のリハビリをしていた母は、突然歌を歌い始めました。
話すように、ほんの一瞬歌います。
お世辞にも歌は上手とはいえない母。音程がはずれてしまうので
人前ではけっして歌わない。病気になって初めて、母の歌声を聞きました。

姉がお見舞いに行ってくれていて、リハビリ中に、作業療法士の方に母が
「今日は何の歌がある?」
とたずね、その優しく親切な作業療法士の方が
「今日の歌はわからないけど、三月三日はひな祭りだったからね・・・」と答えて

♪ あかりをつけましょ ぼんぼりに
  おはなをあげましょ もものはな

と、母のために歌ってくれたのだそうです。若い男の方です。
母もつられて、一緒に歌い、姉も一緒に歌ったそうです。
母がお世話になったこの病院の方たちは、みなさん本当に親切でしたが
この作業療法士の青年は、わたしの気持ちまで気づかってくださる方で
本当に何度となく、気持ちが慰められ、今でも忘れられない出会いとなりました。

母は昔は歌ってくれていました。
記憶もなくなった、子守唄。
ふるさとの民話のような、少し怖い歌。
母親が夜泣きする赤子に歌う歌は、世界中にあふれているでしょう。
今もどこかで歌われている。
そんな歌こそが、永遠の歌。
そのような、心に響く永遠の歌が歌い継がれる平和な世界であること。
母に限らず、すべての母親たちの願いなのでしょう。
わたしは母親にはなれませんでしたが、いつかは
母から聞いた子守唄のような、心に届く歌を歌いたいと願っています。






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