2017/03/09

手をつなぐ

今日出会った君と
うまれたてのこの気持ちで
そっと
手をつなぐ

うれしいことがあったんだ
たのしいことがあったんだ
おしえてあげるよ
出会ったばかりの君に

たのしいことを見つけたら
おんなじくらいの苦しみを拾う
うれしいことがあったら
おんなじくらいの哀しみがついてくる

心はうつろい
若いときはながくはない
でもみんなあたりまえで
みんな気づかないから
どこまでも今日がつづくと思ってる
あしたもあさっても
ずっとずっと
おんなじようにつづくって安心してる

出会った今日は
たのしいだけ
うれしくてたまらない
これから育つ思いには
うれしくてたのしいのとおんなじくらい
つらいときもあるってこと
今はまだ知らないから

だから
手をつなぐ
今日出会った君と

この手から伝わっていく温度
その手から伝わってくる感情
うまれたてのこの気持ちで
君と手をつなぐ

いつか
苦しみも哀しみもすべて
ひとつにして
ほんのすこしだけふりかえっても
また
いっしょに笑えるように
そのままずっと歩いていけるように

君はまだなんにも知らなくて
今日はまだなんにも考えてないけど
だから
それでもいいから
はぐれないように
人ごみにまぎれて
そっと手をつなぐ

今日出会ったばかりの君と
今日うまれたこの気持ちをいっしょに
しっかりと
手をつなぐ


手をつないで!


六年前、実家の両親はまだ二人とも元気で、あの日はちょうど二人して
おめかしをして、出かけるところだった。
あんまりいそいそ準備をして楽しそうだったから、写真を撮ってあげようと思った。
「はい、笑って!」
で、ニヤニヤ。なんかちょっと足りない。

「手をつないで!しっかり手を握ってね!」
で、ちょっと躊躇しながらも手を握り合って、顔を見合わせたら
ふきだしそうに笑ってくれた。

「こんなに楽しいんなら、毎日手をつないで歩いてよ、約束だよ」
と言ったら、血圧上がって倒れるから駄目だ、とか言いながら、やっぱり楽しそうだった。
それから四年後には、二人とも病に倒れることなんか、想像もできなかった。

二人はお見合いですぐに結婚して、結婚してから青春したらしい。
母をバイクの後ろに乗せて映画を観に行ったり、バイクであちこち走って出かけたり。
映画は、父がマカロニウエスタンなど洋画、母は日本の恋愛映画だったって
何度も何度も父が語る、父のお気に入りストーリー。
観るものは別々でも、なんかロマンチックな感じらしかった。

楽しいだけでは、すまなかった家族の道のりがあって
今となっては、しあわせってなんだろうな?と
何度も考えてしまうような、父と母の人生。
ありふれた、普通に過ぎる今日が一番大切で
かけがえのない一日だとわかっているのに
気がつけば、どこかで離れて行ってしまう思いもある。

二年前の明後日は、母が倒れた日。
胸騒ぎみたいな、落ち着かない気持ちになっても
お世話してくれている姉、何かと無理をして会いに行ってくれている弟に
何にも伝えもせずにいる自分は、まだ天国の父の心配の種だろうな、と思う。
この場を借りて申し訳ないけれど
いつも本当にありがとう。

明日、母も姉も弟もみんな、元気でありますように・・・。






猫の村にお越しくださり
ありがとうございます
ちからづけていただけましたら しあわせです
平和な一日でありますように 

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